こんにちは。メタバース工学科担当教員のしゅんしゅんです。
メタバース工学科ではオンライン上で交流したり、学びを深めたりするために『メタ寺子屋』を行っています。
最近は、月1回のペースで特別授業を行い、最新技術を学んだり、クリエイター/エンジニアとして必要となる人間力を学んだりしています。
この『メタ寺子屋特別講義編』でどんな内容を話しているかというと、、、
例えば、今月の主なトピックは
・『Project Genie』の紹介
・動き出す浮世絵展から学ぶ平面を活用した立体表現
・メタバース関連ニュース
でした。
今回はこの中から『Project Genie』の紹介について共有しますね。
「Project Genie」ってなに?
早速ですが、Googleが公開しているProject Genieのイメージムービーを見てみましょう♪
Project Genieをちょっと固く説明すると
Google Project Genie(プロジェクト・ジーニー)は、Googleの研究部門であるDeepMindが開発した「Project Genie」というWebアプリケーションを通じて利用できる実験的なAIサービスで、その心臓部には、「Genie 3(ジーニー・スリー)」という最新の「ワールドモデル」が搭載されており、ユーザーのキーボード操作(前進、ジャンプなど)に合わせて、リアルタイムで次の映像を生成し続けます。
そうなんです!
従来のゲームのようにあらかじめ3Dモデルが存在するのではなく、操作に合わせてAIが世界を「描き続けている」点が最大の特徴なんです。リアルタイムにワールドを生成するってすごくないですか。
説明を聞いただけでちょっとワクワクするProject Genieを早速試してみたいのですが、実は、2026年1月時点でProject Genieのアクセス権は「米国のGoogle AI Ultra加入者」のみです。
つまり、日本では試せないんですよね~ 残念。。。
だから今回は特別にしゅんしゅん先生のアメリカ在住の友人にお願いして、アメリカにある彼のパソコンに日本からリモート接続させてもらい、日本からアメリカのパソコンを遠隔操作してProject Genieを動かしてみました。
早速、AIにワールドを作ってもらおう!!
では、早速AIにワールドを作ってもらいましょう。
AIにワールドを作ったもらうためには、どんな環境(世界観・風景など)にしたいのかとどんなキャラを操作したいのかを指定します。
写真の左側のENVIRONMENTと書かれているのがどんな世界にするか
右側のCHARACTERと書かれているのがどんなキャラを操作したいか
です。

まずは「日本の戦国時代の攻城戦」をやっている世界を「ドンキーコング」が暴れるワールドを指定してみました。
日本の戦国時代をAIがどれくらい忠実に再現できるのかを試したかったのと、アメリカで動いているものなのでドンキーコングとかは割と忠実に表現されるのかなという勝手な想像で・・・
さあ、どんなワールドになるのか!?

生成に時間がかかるようで1分~2分くらい待っていたところ、なんとなくそれっぽいものがぼんやりと見えてきました!ドキドキ
完成したワールドはこんな感じ♪


結構、戦国時代を再現していますね~
今回Googleが提供しているものは実験的なサービスなので、ワールドを体験できるのが1分間だけで、キャラクターも基本的に前に自動で動いています。
自動で前へ前へと動いているところを、「W」「A」「S」「D」キーで動く方向を変えたり、スペースキーでジャンプしたり、矢印キーで視点を変えたりするという感じです。
ワールドを動かしている動画も記事の後半にアップしてあるので、どんな風に動いているのかぜひ見てください。
次に、純日本の風景だとどうなるかなと思い、「日本の京都の寺院」を「舞子さん」が歩くという設定を指定。



なんかすごい!!
結構、リアルじゃないですか?
今度は、アニメの『はたらく細胞』をイメージして、「身体の細胞の中」を「白血球を擬人化したもの」が探検。
理科などの教科を学ぶための教材にならないかなぁ~



う~ん。これはちょっと微妙ですね・・・
ちっちゃい宇宙飛行士が異世界トンネルを進んでいる感じ。
もう少し指示の仕方を変える必要があるかな~
最後に空を飛んでみたかったので、「夕暮れ時のニューヨークの街並み」を「カラス」で空中散歩。



カラスになって空を飛ぶなんて、普段体験できないことができるのはいいですね。
今回は試しませんでしたが、実際の写真を取り込んでワールドを作成したりもできるらしい。
自分の部屋を猫になって探検するなんてこともできちゃいます。
いままで紹介したワールドを探検した動画もアップしておきますので、ぜひ疑似体験してみてください。
Project Genieを触って感じたこと
今回Project Genieを触って、これは実際にサービスリリースされるのかなぁという印象でした。
現在は実験的なAIサービスということで、Google社もこのサービスが実際にどのように利用されるのか、サービスとして購入してもらえるのかということを検証している段階です。
なので、本当にサービスリリースされるかわからない・・・
しかも、リアルタイムにワールドを生成しているため、サーバー負荷もかなりかかっているのだと思います。それもあってか、現在このサービスが利用できるGoogle AI Ultraは月額249.99ドルもするんです。
日本でのGoogle AI Ultraの利用料が月額36,400円!!
学生や個人が契約するのは躊躇しますよね~
実際にアメリカでの反応を友人に聞いたところ、面白いけど仕事にどうつなげようか、ビジネスでどのように活用しようかと模索している段階で、はっきりと解を持っている人はあまりいないのではないかと言っていました。
自分でワールドを作る時にアイデア発想や、イメージを簡単にクライアントに伝えたり、そのイメージをもとにディスカッションをしたりするのには使えそうですが、それ以上の活用はまだ私もイメージつかないですね。
けど、これからの時代は『AIと共創する時代』だと思います。
どんどん発展するAIをうまく使って、自分自身の創作活動に活かしてもらいたいですね。
コメント