こんにちは。メタバース工学科担当教員のしゅんしゅんです。
以前の投稿で「伝える」と「伝わる」の違いについて書きました。
今回はその続きです。
前回、多くの人は「伝えた」気になっているけど、ちゃんと相手に「伝わって」いないことが多い。
「伝わる」ということは、『あなたが伝えたいことを相手が理解して、あなたが望んでいる反応をすること』だと書きました。そして、「伝わる」には次のようなメカニズムがあると紹介しました。

今回は、この「伝わる」のメカニズムについて解説しますね。
クリエイター/エンジニアが知っておいて欲しい「伝わる」のメカニズム
まず大前提として、あなたが頭の中で考えていること・思っていることを100%相手に伝えることは難しいです。
特に複雑なことになればなるほど伝わらなくなります。
上図の左側の水色の円が「あなたが伝えたいこと」、右側の緑色の円が「相手に伝わったこと」だとすると、あなたが伝えたいことの円の大きさよりも小さくなって相手に伝わっていることが分かると思います。
自分と相手の間には円の大きさを小さくしてしまう3つの壁(フィルター)があります。
- あなたの伝える力
- 相手の聞く気持ち/あなたへの信頼感
- 相手の聞く力(理解力)
です。
この3つのフィルターを通っても円の大きさができるだけ小さくならないようにすることが大事なんです。
それでは1つ1つのフィルターについて見ていきましょう。
1.あなたの伝える力
人はエスパーではないので、あなたの頭の中を覗いて何を考えているのか知ることはできません。
あなたが頭の中で考えていること・思っていることを口頭であったり、文章であったり、イラスト表現であったりの何かしらの手法を使って外に出す必要があります。
頭の中にあることをできるだけ100%に近い形で外に表現する力が「あなたの伝える力」です。
これは、プレゼンテーションの力かもしれませんし、文章力かもしれません。
もし、自分の考えや想いが相手に伝わっていないなと感じることがあったら、まずは自分の伝える力を鍛えましょう。
メタバース工学科では、まずは文章で伝える力を養うためにレポート課題でたくさん文章を書いてもらっています。
最初は50文字、100文字の文章を書くことも大変だと感じる生徒が多いですが、何回も何回も文章表現を繰り返すことで伝える力が上がり、想いが伝わる文章が書けるようになっています。
2.相手の聞く気持ち/あなたへの信頼感
ちょっと想像してみてください。
街中の歩いていて、いきなり見ず知らずの人から「この商品、とても便利なんですよ!買ってください」と言われたら、あなたは足を止めて話を聞きますか?
多くの人は無視して足早に通り過ぎるのではないでしょうか。
逆に、とても信頼している親友だったり、尊敬している目上の人から言われたらどうですか?
今度はとりあえず話を聞いてみようと思うのではないでしょうか。
人は感情の生き物です。信頼する人、好きな人、知っている人の話は聞こうとしますが、苦手な人、嫌いな人、知らない人の話は真剣に聞かない傾向にあります。
自分の考えや想いを伝えたいのであれば、相手との人間関係を育むことも大事です。
人間関係が出来上がっていない中で、相手のことを考えずに一方的に話をしていてはダメということですね。
メタバース工学科ではオンライン上での交流や年に1回リアルで行う実習の場を通して、他者と一緒に活動し、人間関係を構築するための練習を自然としてもらっています。
3.相手の聞く力(理解力)
最後は、相手の聞く力(理解力)です。
「しゅんしゅん先生はいつも相手を変えることはできないって言っているじゃん」
「相手の理解力なんて変えられないんだから、どうにもできないのでは」
という声が聞こえてきそうですね。
そう。相手の理解力を変えることはできません!!!
しかし、相手の理解力に合わせて伝え方を変えることはできます。
例えば、同じ話をするにしても、大人に話をするのと、小学校低学年の子どもに話をするのでは、話し方だったり、言葉遣いだったり、言葉選びだったりが変わりますよね。
自分の伝えたいことが100%伝わるように、相手が理解できる言葉だったり、例え話だったりに表現方法を変えて伝えることが大事なんです。これは「あなたの伝える力」の一つでもありますね。
特に、クリエイターやエンジニアの人は専門用語を使いがちです。非ITの人たちはその専門用語がわからず、正しく伝わっていないことが多いです。専門的な職業だからこそ、相手の理解力に合わせた伝え方を常に意識してほしいですね。
みなさんも「伝わる」のメカニズムを意識して、日々のコミュニケーションをしてみてくださいね。
きっと今までよりもあなたの考えや想いが伝わるようになりますよ。
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