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メタバースがひらく未来──これから数年で何が変わるの?

最近「メタバース」という言葉を耳にしませんか?
ゲームやSNSのように感じられるかもしれませんが、実はただの遊び場ではありません。将来、メタバースは私たちの暮らしや仕事、学び方を大きく変える可能性があると言われています。今回は「メタバースの将来性」に絞って、わかりやすく説明してみたいと思います。


1. メタバースが作る新しい“経済圏”

総務省「情報通信白書」によると、メタバースの市場規模はこれから数千億円から1兆円規模にまで成長すると考えられています。世界全体ではさらに大きな金額になるかもしれません。これを聞くだけでも、メタバースがどれほど大きな影響力を持っているかがわかります。

  • 大人数で一緒に何かを作り上げられる
    メタバースの特徴は、世界中の人が同じ空間に同時に集まり、建物をデザインしたり、プロジェクトを進めたりできることです。たとえば何万人もの人がそれぞれアイデアを出し合って、超巨大な建築物や仮想アート作品を作るイメージを想像してみてください。
  • デジタル空間での売買も増える
    バーチャル上の土地やアバターの服・アイテムなどが普通にお金を出して売買されるようになる可能性があります。すでにゲーム内アイテムを買ったり売ったりする人はいますよね。それがより大きな規模で行われていくかもしれません。

2. デジタル技術の発展と新しい仕事

メタバースでは3Dモデリングやプログラミング、バーチャル空間のイベント企画などを担う人材が重要になります。これまでもゲームや映画の世界で3D技術は使われてきましたが、さらに広い分野で必要とされるでしょう。

  • 3DやVRのスキルが当たり前になる?
    教育、医療、建設など、いろんな業界がメタバースを使うようになったら、3Dを扱える人は特に大活躍するかもしれません。たとえば医療分野では手術のトレーニングをVRで行えたり、建築分野では仮想空間で建物をデザインして確認できるようになったりします。
  • “メタバース専門家”も誕生?
    メタバースで新しい街づくりを考えるコンサルタントや、バーチャルイベントの運営スタッフなど、今はあまり聞いたことがない職業が生まれる可能性も十分あります。今の中高生が大人になる頃には、想像もつかない新しい仕事が当たり前になっているかもしれません。

3. 社会のインフラになるかもしれないメタバース

インターネットが広がったときのように、メタバースは将来「あるのが当たり前」となる可能性があります。現実世界と同じくらい重要なインフラ(社会の基盤)になるということです。

  • オンライン学習・遠隔医療
    バーチャル教室で世界中の人と一緒に勉強したり、VR空間で医師と患者が遠隔診療をする光景が、特別なことではなくなるかもしれません。離れた地域でも、専門的な医療サービスを受けやすくなると期待されています。
  • 地方活性化に役立つ?
    地域の観光地をメタバースで紹介したり、バーチャル上で地域の特産品を売るなどして、人が少ない地域に新しいチャンスを呼び込める可能性もあります。

4. コミュニケーションがもっと進化する

メタバースでは、アバターを使って話したり行動したりします。すでにこのメリットは色々語られていますが、将来はさらに進化するかもしれません。

  • 五感を共有できる時代?
    VRゴーグルや触覚(しょっかく)を伝えるデバイスがもっと進歩すれば、バーチャル空間でも相手の存在をリアルに感じられるようになります。離れた場所にいる友だちと一緒にスポーツをしたり、同じお店の匂いを楽しんだりするかもしれません。
  • いろんな人と気軽につながれる
    メタバースでは「どの国の人か」というより、「どんな活動をしているか」が注目されやすいです。共通の趣味を持つ人たちがバーチャル空間で気軽に集まることで、新しいコミュニティやアイデアが生まれるでしょう。

5. これから数年で起こりうる変化

ここまで見てきたように、メタバースは遊びやコミュニケーションだけでなく、経済や教育、医療など社会全体を変える力を持っています。これから数年~10年の間に、次のようなことが起こるかもしれません。

  1. 企業や行政の大量投資
    いろいろな会社や政府機関がメタバース関連のプロジェクトに力を入れて、新しいサービスが次々と生まれるでしょう。
  2. デジタル技術教育がさらに重要に
    中学や高校の授業でプログラミングや3Dデザインを学ぶ機会が増えるかもしれません。将来メタバースで活躍できるように、ITに関する基礎をしっかり身につけておくことは大きなメリットになります。
  3. 新しいインフラとしてのメタバース
    まるで車や電車、飛行機が登場して人々の生活が変わったように、「移動しなくても出会える・学べる・働ける」世界が当たり前になる時代が来るかもしれません。

おわりに

メタバースは、最初はゲームやSNSみたいに「楽しそう」くらいの印象かもしれません。でも、その裏には、社会を根本から変えてしまうかもしれない大きな力があるのです。総務省が予想しているように、近い将来、メタバースの市場は何千億円・何兆円規模になるかもしれないといわれています。

もし興味があれば、今のうちからプログラミングや3Dモデリング、オンライン上でのコミュニケーションの練習を始めておくのもいいですね。数年後には、メタバースがみなさんの当たり前の生活舞台になっているかもしれません。

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