メタバース大全

自治体で使われているメタバース事例

日本国内の自治体が実際にメタバースを活用している事例を5つ紹介します。中学生・高校生のみなさんにもわかりやすいように、どんな目的で使われているのかを簡単にまとめています。気になる取り組みがあれば、ぜひ参照リンクからくわしく見てみてください。


1. 渋谷区(東京都):「バーチャル渋谷」

どんな取り組み?

渋谷の街をメタバース上に再現し、イベントや音楽ライブ、ハロウィンなどの季節行事をオンラインで体験できるようにしたプロジェクトです。家にいながら渋谷の街並みを散策したり、友だち同士で集まったりできるのが特徴です。特にハロウィンイベントでは、毎年多くの人が集まる渋谷の混雑を緩和しつつ楽しめる取り組みとして注目されました。


2. 札幌市(北海道):「バーチャル札幌雪まつり」

どんな取り組み?

雪像が立ち並ぶ「さっぽろ雪まつり」をメタバース上に再現して、スマートフォンやPCからバーチャル空間を散策できるようにした取り組みです。実際の雪まつりと同じ雪像が3Dで表現されていて、現地に行けない人でもオンライン上で楽しめます。大雪や寒さを気にせずに参加できるところも魅力です。


3. 横須賀市(神奈川県):「バーチャル庁舎」実証実験

どんな取り組み?

神奈川県横須賀市では、市役所機能の一部をメタバース空間に再現し、市民がバーチャル庁舎を訪れて相談や手続きを行える取り組みを試験的に進めています。遠隔地に住む人や外出が難しい人でも行政サービスを利用しやすくなる可能性があるとして、今後の拡大が期待されています。
さらに、横須賀の魅力を発信するために現在は「メタバースヨコスカ」を運営中。


4. 戸田市(埼玉県):メタバースを活用した教育・イベント

どんな取り組み?

埼玉県戸田市の教育委員会では、新型コロナウイルスの感染拡大期に中学校の卒業式をメタバース上で開催するなど、オンライン上での学びやイベントを実施しました。登校できない状況でも生徒たちが同じ仮想空間に集まり、卒業式を疑似体験できるように工夫がされています。


5. 広島市(広島県):「バーチャル平和公園」などのVR取り組み

どんな取り組み?

広島市は、平和教育や原爆の悲惨さを伝えるために、平和記念公園や原爆ドーム周辺をバーチャルやVR映像で体験できる取り組みを進めています。海外からの観光客や学校の平和学習で広島に来られない人でも、歴史的な場所をオンライン上で閲覧しながら学べる仕組みが特徴です。


まとめ

日本の自治体がメタバースを活用する目的は、大きく分けて次のようなものがあります。

  1. 観光振興・イベント開催
    現地に行けない人でもオンラインで観光やイベントを体験できるようにし、地域の魅力を国内外に広くPRする。
  2. 行政サービスのオンライン化
    外出が難しい人や遠方に住む人でも、市役所や町役場のサービスを利用できるような環境を整える。
  3. 教育や文化継承
    学校行事や歴史・文化財の見学をバーチャル空間で行うことで、多様な学びを提供し、地域の魅力や歴史を未来世代に伝えられる。
  4. 新しいコミュニケーションの場(婚活・交流など)
    メタバースの特性を活かし、対面ではない形で交流を深める場を提供。地域活性化や住民同士のつながり強化につながる可能性がある。

メタバースはリアルの体験を補うだけでなく、新しい視点やコミュニケーションを生み出す力があります。みなさんも機会があれば、ぜひいろいろなメタバース空間を体験してみてください。将来の学び方や、まちづくりに関わる新しいアイデアが生まれるかもしれません。

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