メタバース大全

企業で使われているメタバース事例

日本企業がメタバースを具体的なビジネスや取り組みにどう活用しているのか、「利用事例」に焦点を当てて5つ紹介します。中学生・高校生にもわかりやすいようにポイントをまとめていますので、参考にしてみてください。


1. バンダイナムコグループ:「ガンダムメタバースプロジェクト」

どんな活用?

  • バンダイナムコグループは、「ガンダムメタバースプロジェクト」を通じて『ガンダム』シリーズのファンが集まれるバーチャル空間を構築。
  • ユーザーはアバターを通じて交流したり、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)や関連グッズの展示・販売イベントを楽しむことができる。
  • 将来的には、ゲームやアニメ、グッズ販売など多様な『ガンダム』コンテンツを包括する総合的なメタバース空間を目指している。

ポイント

  • 人気アニメ作品をきっかけに、バーチャル空間上で友達と集まって楽しめる。
  • デジタル上でのイベント企画など、エンタメ業界の新しい可能性を学べる。

参照先


2. トッパン・フォームズ / 凸版印刷:「バーチャルショールーム・オンライン展示会」

どんな活用?

  • 印刷・ITソリューション大手のトッパン(凸版印刷)やトッパン・フォームズでは、企業向けのオンライン展示会バーチャルショールームを構築している。
  • 新商品や技術サービスなどを、リアルの展示会に近い形でオンライン上で体験・商談できるようにし、商談の効率化やコスト削減を実現。
  • 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援として、メタバース内でのセミナーやブース訪問などの仕組みを用意している。

ポイント

  • コロナ禍で加速した「オンライン展示会」の仕組みをリアルに体感できる。
  • バーチャル空間を使ったビジネスの進め方を知ることで、将来の仕事やイベント企画のアイデアに応用しやすい。

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3. 日産自動車:「バーチャルショールーム」「Invisible-to-Visible (I2V)」

どんな活用?

  • 日産自動車は、バーチャルショールームを通じて新車のデザインや機能をオンラインで体験できる取り組みを行っている。
  • また、独自の「Invisible-to-Visible (I2V)」技術では、VRやARを活用して、ドライバーがリアルタイムで見えない情報を可視化する研究・開発にも取り組む。
  • これらの取り組みでユーザーとのコミュニケーションを強化し、製品や技術の魅力をわかりやすく伝えることを目指している。

ポイント

  • 自動車業界の最新技術を、実際に現地へ行かなくてもバーチャルで体験できる。
  • メタバースと自動車開発の接点を知ることで、将来の乗り物やモビリティの進化を想像しやすくなる。

参照先


4. サントリー:「バーチャル工場見学」やイベント活用

どんな活用?

  • 飲料・食品大手のサントリーでは、工場見学をメタバース空間などオンライン上で楽しめる取り組みを実施。
  • 工場の内部や製造ラインの解説が3D映像で見られたり、イベント期間中には製品のキャンペーンをバーチャル会場で展開するなど、新たなマーケティング手法として活用している。
  • コロナ禍で実際の見学が難しい時期にも、バーチャルツアーで顧客や学生にブランド体験を提供できるメリットがある。

ポイント

  • 普段立ち入りにくい工場の内部をバーチャルで見学でき、学習や自由研究にも活かせる。
  • 飲食業界の製造プロセスやマーケティング手法を楽しみながら学べる。

参照先


5. 住友商事・三井物産など商社系:「研修・教育プログラム」としてメタバースを活用

どんな活用?

  • 大手総合商社では、グローバルに拠点があるため、メタバースを使った研修プログラムを導入し始めている。
  • 社内研修や新人教育をバーチャル会場で行い、遠隔地の社員同士がアバターを使ってコミュニケーションを図れるようにしている。
  • オフィスを仮想空間で再現することで、出張費の削減や効率化を図りつつ、社員同士の交流を促進。

ポイント

  • グローバル企業がどのようにオンライン研修や国際会議を行うのか、その一端を垣間見ることができる。
  • 将来、リモートワークや国境を越えた仕事の増加に伴い、こうしたメタバースのビジネス活用がさらに広がることを実感しやすい。

まとめ

日本国内でも、メタバースの活用事例は「自社製品やブランドの魅力をオンラインで体験してもらう」「社員教育・研修を効率化する」「ファンやユーザーとの新たなコミュニケーションの場を作る」など、多方面に広がっています。中学生・高校生にとっては、これらの事例を通じて「将来の仕事のかたち」や「新しいエンタメ・学習体験」を知る良いきっかけになるでしょう。

ぜひ興味を持った企業やプロジェクトがあれば、公式サイトやリリース情報をチェックしてみてください。メタバースはエンターテインメントだけでなく、ビジネスや学びの現場でも大きく広がっていく可能性があります。自分が将来どんな世界で活躍したいか、想像をふくらませるヒントになるかもしれません。

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